デフォルトのマクロを理解するいちばんいい方法は、その定義をマクロエディタで調べてみることです。たとえば「Begin/End」と題されたマクロについて考えてみましょう。theorem 環境のような環境を使いたいとします。「theorem」という単語を打ち込み、これを選択してください。そして「Begin/End」マクロを選びます。「theorem」という語が、次のようなテキストに置き換えられます──

\begin{theorem}

\end{theorem}

カーソルは begin と end の間に配置されています。

では「Begin/End」というマクロのコードを調べてみます:

\begin{#SEL#}
#INS#
\end{#SEL#}

マクロ内のテキストがソースファイルに挿入される。#SEL# という文字列はそれぞれに、マクロが実行されたときに選択されていたテキストで置き換えられる。もしテキストが何も選択されていなければ、#SEL# は空っぽの文字列で置き換えられる。カーソルは挿入したテキストの最後に置かれるが、#INS# という文字列が含まれている場合には、そこにカーソルが配置される。

これがわかっていれば、デフォルトのマクロを理解したり修正したりするのは簡単なことです。

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デフォルトのマクロを理解する