カスタムベースラインおよび ISO の作成

カスタムベースラインを作成すると、SPP リリースから特定のアップデートを展開でき、アップデートベースラインやブート可能/不可能な ISO のサイズを最小限に抑えることができるほか、環境に展開するアップデートを標準化できます。


[注記: ]

注記: カスタムのブート可能 ISO を作成する前に、ブート環境のソースとして使用するために、解凍された ISO がローカルディレクトリで利用可能であることを確認します。たとえば、最新の SPP ISO です。1 つのディレクトリで解凍する ISO は 1 つだけにしてください。


  1. カスタムベースラインを作成する前に、ベースラインが [ベースラインライブラリ] 画面に追加されていることを確認します。ベースラインの追加について詳しくは、HP SUM ユーザーガイドの「ベースラインの追加」の項を参照してください。

  2. [+ 追加]をクリックして、[カスタムを作成]を選択します。

  3. [説明]テキストボックスに、ベースラインの説明を入力します。説明は、最長 50 文字です。

  4. [バージョン]の日付を選択して、11a など、1 文字または 2 文字の識別子を入力します。

    ベースラインの名前は、説明とバージョンを組み合わせて自動生成されます。

  5. [ターゲットの位置]フィールドの [一覧]をクリックして、カスタムベースラインの保存先とする空のディレクトリに移動します。HP SUM では、空ではないディレクトリは使用できません。

  6. カスタムのベースラインを使用してブート可能な ISO を作成する場合は、[ブート可能な ISO ファイルの作成 ]を選択します。

    カスタムのブート可能 ISO を作成するには、ローカルディレクトリにブート可能な SPP または HP SUM ISO が抽出されている必要があります。

    [解凍したソース ISO の位置]フィールドで、[一覧]をクリックして、HP SUM が解凍済みのブート可能 ISO を検出できるルートディレクトリを選択します。例:

    C:\HPSUM\Baselines\spp_gen9_snap1\


    [注記: ]

    注記: 1 つのディレクトリに保存するブート可能 ISO は 1 つだけにしてください。


  7. [HP SUM ソースの位置を選択]で、次のいずれかを選択します。

    • [現在の作業ディレクトリ]:現在使用している HP SUM のバージョンをコピーします。

    • [カスタムディレクトリ]:別のディレクトリから HP SUM のバージョンをコピーします。

    • [含めないでください]:ベースラインに HP SUM のコピーを含めません。

    1. [HP SUM のパス]フィールドにディレクトリパスを入力するか、[一覧]をクリックし、使用する HP SUM のバージョンを含むディレクトリを選択します。


      [注記: ]

      注記: ブート可能な ISO を選択した場合、[含めないでください]は [解凍したソース ISO の位置]と置き換えられ、HP SUM の ISO の位置が表示されます。


  8. [ベースラインソース]セクションで、カスタムベースラインに追加するコンポーネントを含むベースラインを選択します。


    [注記: ]

    注記: 同じコンポーネントが複数のソースベースラインに含まれていると、HP SUM はそのコンポーネントを重複して一覧に表示します。複数のベースラインから同じコンポーネントを選択した場合、そのコンポーネントをベースラインとして追加する際に HP SUM はそのコンポーネントを重複して表示しますが、ベースラインに取り込まれるコンポーネントファイルのコピーは 1 つだけです。


  9. [フィルター] セクションで、次の操作を行います。

    1. [CloudSystem Matrix バージョンの一致]で、カスタムベースラインを、CloudSystem Matrix のバージョンと一致させるかどうかを選択します。このオプションを選択すると、Web 上で入手できる最新のマトリックスレシピを使用するか、ローカルの MatrixConfig.xml ファイルを使用できます。このオプションを選択した場合、アドバンストフィルターが非アクティブになり、他のフィルターは無効になります。

      [CloudSystem Matrix バージョンの一致]を選択する場合は、以下を行います。

      1. カスタムベースラインをローカルシステム上または hp.com 上のマトリックス定義 XML ファイルと比較するかどうかを選択します。

      2. マトリックス定義ファイルのディレクトリを入力します。hp.com 上のファイルを選択した場合は、プロキシサーバーを使用するかどうかを選択し、プロキシ情報を入力します。


      [注記: ]

      注記: ベースラインとオンラインの CloudSystem Matrix バージョンを比較する場合、HP SUM が Matrix バージョンのダウンロードを開始した後でエスケープボタンを押さないでください。


    2. [コンポーネントのタイプ]で、[ファームウェア]、[ソフトウェア]、または [ファームウェアおよびソフトウェア]から選択します。


      [注記: ]

      注記: ファームウェアまたはソフトウェアのアップデートのみでのベースラインを作成する場合、これらのオプションのいずれかを選択します。ファームウェアまたはソフトウェアのアップデートのみでベースラインを使用すると、ノードのファームウェアまたはソフトウェアのみが自動的に更新されます。


    3. ベースラインに含める、アップデートの種類を選択します。

      • [クリティカルアップデート]:ただちに展開する必要があるアップデート。

      • [推奨されるアップデート]:できるだけ早く展開することが推奨されるアップデート。

      • [オプションアップデート]:本バージョンへのアップデート。システムがドキュメントに示されている問題修正の影響を受ける場合や、このバージョンが提供する拡張機能を利用する場合に選択します。

      • ベースラインに適用する [アドバンストフィルター]を選択します。選択できるフィルターについて、次の表で説明します。

        フィルターの種別

        オプション

        アーキテクチャー

        ベースラインに含めるシステムアーキテクチャーを選択します。

        オペレーティングシステム

        ベースラインに含めるオペレーティングシステムを選択します。

        オプションのリストは、ソースベースラインで提供されます。

        カスタムベースラインは、SPP ベースラインのソースからのベースラインの作成のみをサポートします。

        サーバーモデル

        ベースラインに含めるサーバーデバイスコンポーネントを選択します。

        オプションのリストは、ソースベースラインで提供されます。


        [注記: ]

        注記: HP SUM は、SPP ソースベースラインでサポートされているノードタイプでベースラインの作成をサポートします。


  10. [フィルターを適用]をクリックします。使用できるアップデートのリストが表示されます。

  11. 作成するベースラインに含める個々のコンポーネントアップデートを選択します。

    リスト内で特定のアップデートを見つけるには、検索機能を使用します。

  12. [ISO の作成およびベースラインの保存]または [ベースラインの保存]をクリックして、ベースラインを作成します。

    ユーザーがさらに別のカスタムベースラインを作成する場合にも対応できるように、[ISO の作成およびベースラインの保存]または [ベースラインの保存]をクリックしても、[カスタムベースラインの作成] 画面は閉じません。


    [注記: ]

    注記: UEFI システム上にブート可能なカスタム ISO を作成するには、Linux ホスト上にアプリケーション xorriso をインストールする必要があります。


  13. [閉じる]をクリックして、[カスタムベースラインの作成] 画面を閉じます。

HP SUM は、カスタムのベースラインコンポーネントの詳細情報を XML ファイルで保存します。HP SUM はこの XML ファイルを読み取り、ディレクトリ内のコンテンツのリストと比較します。