HP SUM ネットワークポートを使用可能にする

HP SUM は、特定のネットワークポートが使用可能であることを要求します。ネットワークポートをロックダウンする場合は、ネットワークポートテーブルにリストされているポートが開いていて HP SUM がリモートのノードサーバーやホストに接続する際に正しく機能するかどうかを確認してください。これらのネットワークポートのロックを解除できない場合は、HP SUM をローカルで実行し、ネットワークベースのホストを、その Web インターフェイス(例:OA、iLO、VC モジュール)経由でアップデートする必要があります。


[注記: ]

注記: HP SUM で、必要なファイアウォールポートをローカルホストおよびリモートサーバーで自動的に開くには、open_firewall パラメーターを使用します。


ほとんどのノードタイプのアップデートには、HP SUM を実行するサーバーとノード間の双方向のネットワークトラフィックが必要です。HP SUM を実行するサーバーはローカル HTTP サーバーを作成します。このサーバーはファームウェアバイナリのノードへの提供とノードのステータス通知の目的で使用されます。アップデートプロセスの進行中、リモートノードは、HTTP リクエストを発行し、HP SUM を実行するサーバーにステータスのアップデート情報を提示します。ルーティングに問題がある場合やリモートノードから HP SUM を実行するシステムに返されるトラフィックがファームウェアでブロックされている場合は、ファームウェアアップデートがブロックされ、ステータスアップデート情報のブロックまたは遅延、あるいはその両方が発生する可能性があります。

HP SUM を実行しているシステム

ターゲットノードタイプ

インベントリフェーズ

展開フェーズ

   

ターゲット着信

ターゲット発信(HP SUM 7.2.1 以前)

ターゲット発信(HP SUM 7.3.0 以降)

ターゲット着信

ターゲット発信(HP SUM 7.2.1 以前)

ターゲット発信(HP SUM 7.3.0 以降)

Windows

Windows

445、135、137、138、139

63001、63002

なし

445、135、137、138、139

63001、63002

なし

Windows または Linux

Linux

22

63001、63002

なし

22

63001、63002

なし

Windows または Linux

HP-UX

22

63001、63002

63001、63002

22

63001、63002

63001、63002

Windows または Linux

VMware

443、5989

63001

63001

443、5989

63001

63001

Windows または Linux

OA

22、(80)、443

なし

なし

22、(80)、443

なし

なし

Windows または Linux

iLO、VC、FC スイッチ、SAS スイッチ、Moonshot、Superdome 2/X

22、(80)、443

なし

なし

22、(80)、443

63001

63001

HP SUM は、Windows および Linux システムの両方で、hpsum_binaryhpsum_service のアプリケーション間通信にポート 63002 を使用します。


[注記: ]

注記: Windows から Windows へのトラフィックでは、WMI、つまり標準の DCOM-In ポート 135、Async-in、および WMI-in を使用します。


ファイアウォールの競合がある場合、コマンド /port/ssl_port を実行して、ポート 63001 および 63002 から変更します。HP SUM が外部アクセスに使用する HTTP および HTTPS ポートを開くには、--open_firewall を使用します。これらのポートは、リモートノード機能およびリモートブラウザーアクセスの場合に開きます。次に例を示します。

hpsum /port 80 /ssl_port 443

FTP サービスに使用するポートを割り当てるには、コマンド /ftp_port を実行します。デフォルトでは、FTP ポートは無効です。コマンドを使用して、サービスを有効にします。

hpsum.ini ファイル内のポートアドレスの変更

hpsum.ini ファイルを編集するか、/port または /ssl_port の CLI パラメーターを使用することによって、HP SUM が使用するネットワークポートを変更することができます。hpsum.ini ファイルの編集について詳しくは、「hpsum.ini ファイルの変更」を参照してください。

よく使われる代替ネットワークポートは、次のとおりです。

  • port=63001 を編集して、port=80 に変更

  • ssl_port=63002 を編集して、ssl_port=443 に変更

VMware ノード用の HP SUM ポートの有効化

VMware サーバーのデフォルト設定では、ポート 80、443、5989 を除いて、送信接続はブロックされます。以下の手順に従って、デフォルトポートの 63001 および 63002 を有効にします。VMware サーバー上でこれらの送信ポートを有効にする必要があります。

  1. ポート 63001 経由での送信接続を有効にする HTTP HP SUM ファイアウォールルールを作成します。

  2. /etc/vmware/firewall ディレクトリに、httpSUM.xml ファイルを作成します。ファイルに、以下を書き込みます。

    /etc/vmware/firewall # cat httpHPSUM.xml

    <!-- Firewall configuration information for FDM -->

    <ConfigRoot>

    <service id='0000'>

    <id>httpHPSUM</id>

    <rule id='0000'>

    <direction>outbound</direction>

    <protocol>tcp</protocol>

    <porttype>dst</porttype>

    <port>63001</port>

    </rule>

    <enabled>true</enabled>

    <required>false</required>

    </service>

    </ConfigRoot>

  3. esxcli network firewall refresh コマンドを使用して、更新を行います。

  4. ポート 63002 について、上記の手順を繰り返します。

Integrity サーバー固有のネットワーク設定に関する注記

Integrity サーバーは管理ネットワークインターフェイスと実際の作業に使うインターフェイスを備えています。この 2 つのインターフェイスは、一般には、設置される 1 つのシステム内の別々のサブネットで維持されます。サーバーの完全なリモート管理を行うために、両方のネットワークがアクセスを必要とします。2 つのネットワークを隔離したままにすると、管理作業とオペレーティングシステムの作業を別々に行わなければならなくなります。